茶店妄想叙事詩

顔も知らない誰かの物語を執筆しています。

スタバもうそう叙事詩

2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

美しく駆けてゆく君は

今日の帰り道はやけに人が少ない気がする。いつもは混み合っている歩道も、真っ直ぐ快適に歩けるではないか。そのことで、妙に感動してはいるのだが、結局、人が恋しくなって某コーヒーショップに寄ることにした。 注文を終えて、空いている席に私は座った。…

カクテルにまつわる

肩が凝る事務作業を終えた僕は帰路に着く。定時過ぎても白熱灯は煌々とフロアを照らしており、灯りを享受する人々からの恨めしそうな目線を背後に受けながら僕は会社を出た。向かう先はコーヒーショップ。甘いフラペチーノを飲みながら1日の疲れを癒すのが僕…

行き先は曖昧で

今日も、電車の中は満員だ。外は雨が降っていて、窓ガラスに打ち付ける水滴をぼんやりと眺めていた。いつもより湿度の高い車内からいち早く抜け出したい。そんなことを思った私は、途中の駅で下車して、某コーヒーショップに寄った。ひとしきりの注文を終え…

いちごは甘酸っぱい

寒さなどとっくに和らぎ、まだ5月半ばだというのに汗ばむ季節になってきた。去年の5月はこんなにも暑かっただろうか。過去の私に問う。 そんな帰り道、私は冷たいものが飲みたくなり、某コーヒーショップに寄った。ひとしきりの注文を終え、空いている席の椅…