茶店妄想叙事詩

顔も知らない誰かの物語を執筆しています。

スタバもうそう叙事詩

2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

街角のアリア

久々に1人でゆっくりと昼食が取れそうだ。しかも、いつもより時間に余裕がある。そう思い私は、少し離れたお店に行くことにした。薄暗い店内に木目調のアンティーク風のテーブルが並び、サラダにはクルトンが振りかけられ、カレーライスのお米が白くない、私…

限界を知る前に

帰宅ラッシュの雑踏が目立ち始めるこの時間、列車が線路を走る音や車のクラクション音、人々の談話と共に路上ライブのサックスが鳴り響いている。橙色に輝く夕日が一日の終わりを告げ、人混みで溢れている駅前で夢を追いかけるサックス奏者の男性。これが俗…